♪お喋り笛吹きによるフルートブログ♪
「フルートを始めよう!楽しもう!極めよう!」

2015年01月21日

トラベルソとヴィオローネ

今日はトラヴェルソを習っているアカデミーでクラス内コンサートでした。前回は篠笛の話してたのに、今回はトラヴェルソの話(^^;

演奏した曲は、先月オランダ教会のクリスマスコンサートで演奏した曲だったので、2回目の披露ということで少し落ち着いて出来ました。

トラベルソ含め、西洋の古楽器は西洋でも一回廃れたようです。廃れた楽器が復古したということで、何となく日本の「箏・三味線」などの邦楽器と立ち位置は似てる気もします。習える所がモダン楽器に比べて少ないとか、アマチュア合奏団は滅多に聞かないとか。でも音楽の内容は時系列的に繋がっていて、バロック末期は特にモダン楽器でも頻繁に演奏するので、曲そのものには皆さん親しんでいる。コンサートの数は多く、場所も観客も一緒って感じがします。邦楽古典音楽は、西洋音楽とはかなり違うから、その辺はちょっと立ち位置が違うようです。

今日はタイトルの「ヴィオリーノ」という楽器の発表も。ヴィオローノなんて可愛い名前ですが、楽器自体は大きくて、F女時代に履修していた楽器、”ヴィオラ・ダ・ガンバ”のコントラバスサイズなようです。うちの学校にはバス・ガンバまでしかなかったので、多分今まで見た事ないんじゃないかなぁ…コンサートとかで見た事あるのだろうか、気付いてなかっただけかな?コントラバスよりずっと軽やかな音がします。ヴィオラ・ダ・ガンバはヴァイオリン属(含むチェロ)の先祖…ではなくて、ヴィオール属という別の家系で、ヴァイオリンサイズからコントラバスサイズまで足の間にパカッと挟んで演奏するのです。

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この男の子、かなり身長が高く足が長いので足の間にちゃんと入ってますが、私ならまず股割の練習から始めないと・・・・。この子が弾いた曲はスペインのルネッサンスの曲。何だかガンバを懐かしく思い出しました(若干低かったけど)。

さてトラベルソに話題は移ります。「ハンブルグソナタ」という名の、C.P.E.バッハ(バッハ息子)が作曲したソナタがあるんですが、モダンフルートだとそんなに難しくないけど、トラヴェルソだと明らかに難しそうでした。しかしながらお気に入りの曲なので聞いてると吹きたくなる。バッハのパルティータを吹いてる子がいると、それも吹きたくなる。やっぱりバッハのフルート曲と、ハンブルグソナタが吹けるようになるまでトラベルソを頑張りたいと、段々欲が増えてしまう。結局このまま一生吹いてるかもね。止められない、止まらない・・・某えびせんのような笛の力…。

とりあえずは、今年のプロジェクトのテレマン(作曲家)のファンタジー12曲全制覇の続きですね。先生は1ヶ月2曲のペースで行けば残りの半年で終了出来る(今年=今年度)わね!って。そういう計算があったか〜!!←今年=2015年で、1ヶ月1曲のつもりだった。もう年だし、いつ練習出来なくなるか分からないし、焦ってやっておくか。2、3、7とクリアしてるので、後9曲なので…休憩挟んでも出来るかな(^^;


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2015年01月19日

シノブエ in ヨーロッパ

土曜日はパリ。パリで月1〜月2回くらいで笛を教えているのですが、教えに行っている場所は、まさに事件のあったシャルリ・エブド出版社の直ぐ近く。事件の当日、事件の時間に会場に向かっている最中だったら間違いなく銃声は聞こえたでしょう…。昨日行ってみると、道路は至って普通で(現場真ん前はそんなことないでしょうが)、カフェにも普段と同じ位人がいて、もし事件を知らなかったら、ちょっと警察が多いな…という風に感じる程度だったかもしれません。ただ「Je suis Charlie」っていう張り紙が結構貼ってあったかな。
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ニュースによく映っていた通り

それはさておき。

篠笛を習いたいという希少な方はそれなりにいるもので、探したらもっといるのかもしれないです。現代の西洋のフルートとはまた違う、シンプルな作りかつ、一応音階構成になってるから、彼らのフルートに相通ずるものもあるのかもしれない。

しかし、外人さんで篠笛習いたい人って、THE日本なものを習いたいんです。私自身は西洋笛吹きが興味を持って篠笛を習ったという人間で、日本の家名を引き継いで行くような伝統的笛吹きではないので、自分が演奏する時は、逆に「従来の篠笛の範囲広げるような現代邦楽」が殆ど。それらを吹くだけでも十分に手応えがあるのですが・・・・古典的箏曲なんかに合わせて吹くなんてなると、十数年前の記憶を辿り、聞きよう聞き真似で吹いてる状態(^^;聞きよう聞き真似でも、笛を吹くという技術自体は一般人より大分上なので、何となく聞けるようには吹けるけど、まぁね〜…。自分は芸術家じゃなくて、ちんどんやの大道芸人と思ってるけど、でも大道芸人なりに私もまだまだ習いたーい!と思い続けてる毎日。

いつも、そんな私を慰めてくれる存在は滝廉太郎。何故か。大学時代、近代日本音楽史で、明治時代の作曲家滝廉太郎は、今は低学年の子どもが発表会で弾く曲、シューマンの「楽しき農夫」を弾いて東京音楽学校(芸大の前身)を卒業し、ドイツ留学したら世の中はワーグナーで吃驚したヨっていうことを習いました。明治時代のピアノ以下の浸透ぶりの和楽器inヨーロッパですから「楽しき農夫」レベルだって難しい。でも滝廉太郎みたいに西洋音楽を開拓していた先代がいたから、今の日本の西洋音楽楽器達、至っては、私が青春を過ごした吹奏楽部があるわけです。滝さん有難う、あなたの苦労は無駄じゃなかった(涙)。

ちなみに滝廉太郎の「荒城の月」は、ベルギーで讃美歌になってるらしいです…。あの侘び寂び曲調は、グレゴリオ聖歌に通じる物があったのでしょうかね〜。そして全然関係ないですが、西洋作曲家はワーグナーとか、バッハとか、モーツアルトと苗字だけ言うけど、日本人作曲家は「滝」「山田」「團」とか言いませんね。「山田」とか、どこの山田さんの事か分からないな。

まぁ何にせよ、西洋で和楽器とか、既存の概念から逸脱しないと出来ない事も多いですが、でもそういう開拓も楽しいと思えるお気楽な性格で良かった。それに日本では和楽器職人も減り、和楽器売り上げも減り…今や海外からの注文がないと難しいと言っていたお店の人の言葉もあるので、海外で広めよう!

教えに行く道中、タリスの中で私の横笛の先生の西川浩平さんの本、「一歩入ればそこは江戸、歌舞伎音楽を知る」を読んでいました。私が時々演奏する、デーヴィッド・ローブさんのインタビューも載ってます。伝統音楽の笛吹きさん達は、お三味線も習う(習わないと一緒には吹けない)のだそうです。そうそう、先生は三味線や太鼓と一緒にお稽古してくれたりしました。私も、「どうせかじるなら、もうちょっと深くカジリタイ」と浅ましく思ってるのですが…いやさすがにここに三味線まで入れるのは不可能だろ…と思いつつ、やはり「もう少し深くカジリタイ」という浅ましい考えが頭から抜けないのであります。

↓タリスの中でニヤニヤしながら読んでました。面白いのでご興味のある方は是非。
【ひびきの本】一歩入ればそこは江戸 歌舞伎音楽を知る【10P10Jan15】 - 楽器天国
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2015年01月16日

シャルリ・エブドの事件〜

先週のパリ新聞社の襲撃事件、そして続く警察官殺傷事件、二箇所での人質立て篭り事件…一連の事件の後の、フランス戦後最大規模のデモ。一週間で随分と色んなことがあり、そして昨日は、ベルギーのヴェルヴィエというリエージュに近い小さな街でもテロリストアジト突撃がありました。今のところ情報はまだ交錯してるようですが…9.11の時や、マドリッドでの時もブリュッセルで逮捕者が出たと思うので…あまり驚きはしませんが。ヴェルヴィエという田舎町だったのはちょっと驚きました。

「表現の自由を守れ」という声と、「表現の自由はどこまで許されるのか」という声と…この1点に絞って討論するというような雰囲気もないまま、というより、まだ色んな論点が入り乱れている印象を受けます。フランスの大臣は「フランスでは宗教も笑いのネタにしても良い」と言っていました。ローマ教皇は「ある程度のレスペクトを持つのは当然」と言っていました。
ただ恐らくテロリストにとっては、そんなことはどうでも良い事で、所詮口実であろうということです。モハメッドを馬鹿にしたことが許せないという怒りを持ったムスリムは多くいたとしても、「殺してやれ」までは普通は行かない。そういった利用出来る出来事があったから攻撃の対象になってしまったのであり、この風刺画がなかったら何も起きなかったかといえば、そうではないだろうと思うので、「表現の自由」という問題と、「アンチテロ、アンチイスラム過激派」の話は別のことだと思います。

戦後最大規模のデモではユーロ各国首脳が参加して、更にはネタニヤフや、アッバス首相まで参加するという…メディアだけ見てると完全に政治絡んできてる感じのデモになってますが、実際参加された方のレポを読んでみると、「表現の自由がどこまで許されるのか」ということはさて置いて、テロという手段に反対、ジハードに反対、人種偏見に反対、イスラム教偏見に反対、民族の対立に反対ということで参加した人達も沢山いたようです。

「私はシャルリ」というキャッチフレーズが誕生したのもあり、一歩引いて見てる感じです。キャッチフレーズとか「欲しがりません、勝つまでは」じゃないけど、集団心理で思考を止めてしまう要素の一つだし、何となくそのまま政治に利用されて行ってしまうのでは…と思ったりして。

フランスは特に革命やら色々通り過ぎて、政教分離が進み、西洋文化圏は全体的に「宗教的であることは過去のものであり、遅れてる生き方、規律を守るなど自由のない可哀想な生き方」という目線があるように常々感じます。「本当に素敵な生き方というのものを私達が教えてあげよう」というちょっと御節介なオバちゃんみたいな上から目線は否めない。だからそれがイスラム圏の人の鼻に付く…と言われれば、分からないでもないのです、その気持ち。

私の感覚からすると、他文化の背景を理解する事なく、彼らが尊重するものをコケにして「これはユーモアですから」とか言う方が太々しく感じてしまいますが、一方でフランス人にとってモハメッドを笑うというのは、自分達のイデオロギーの主張でもあると思うのです。フランス人にとって「自由」「平等」は輸入品ではなく、自分達で勝ち取って来たものという自負があり、「表現の自由」は侵されてはならない神聖な領域…とも言える。イスラム教徒にとってはまず宗教の規律が一番正しくて、フランス人にとっては自分達のイデオロギーが一番正しいので、一番vs一番はそう簡単には解決しなさそう。

それとは別に、今回の大きな反応は、イスラム諸国からの移民問題に嫌気がさしていて、今回の事件以前からの沸々としていたものが爆発した的な物を感じます。友人の話を聞いていてもそう思います。「私達は彼らを(国に)受け入れたのに、彼らは私達の文化・風習何一つ受け入れようとせず、社会保障制度だけ良いように利用したせいで法律はどんどん変わって今では生粋のフランス人が社会保障制度を受けられなくなった。教育も全く行われず、治安は悪くなる一方。」と溜まってた事を吐き出すように言ってました。そこにベルギー人が反応して「受け入れるって言ったって、移民がありつく仕事はフランス人がしたくないような仕事で住居環境は最悪じゃん」って言ってました。実際、サルコジが移民制限を打ち出してた時は「移民は必要!家政婦とか掃除夫とか私達には必要なのよ!」って普通に言ってた人もいたし…。けど、フランス人友人が言いたい事も、実際生活していく上で分かるんですよね…私の払った税金は彼らの失業保険(そもそも働く気ナシ)に使われて行くという不満。

ただイスラム国というテロ組織は話がちょっと別で…西洋から相当の数の若者が戦闘兵としてシリアに向かってるようですね。大体が社会に馴染めてない、社会で不当な扱いを受けていると思う思春期〜青年期の若者らしいですが。BCCかなんかで、まずは国内のその問題を解決すべきだって言ってる方がいました。根は深い問題だと思うのですが。。。

ただここでイスラム過激派VS・・・ならまだ良いですが、イスラムVS西洋という形になってしまうと、それこそ思うがままな気も。

今の世の中、どこにいても危険と隣り合わせそうだなぁ。毎日平和を祈りましょう。


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posted by お喋り笛吹き at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ベルギー生活編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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