♪お喋り笛吹きによるフルートブログ♪
「フルートを始めよう!楽しもう!極めよう!」

2009年12月30日

マルク・グローウェルス(王立モンス音楽院)にインタビュー

さてお喋り笛吹きの師匠でもあるマルク・グローウェルス氏のインタビュー第二弾です。第一弾はこちらから。第三弾、第四弾は、来年に持ち越しになりそうですたらーっ(汗)

DSC00956.JPG

写真は、モンス王立音楽院フルート科の伴奏者のお二人です。

質問2:教える上での哲学みたいなのはありますか?

マルク・グローウェルス氏(以下M):哲学(笑)君も知っている通り、僕は自由奔放な人間だからね(笑)もし、毎日スケールやエチュードをしっかり勉強しているかっていうのをコントロールする警察のような役目を求めてるんだったら、私の所に来てはいけません(笑)誰か他の人の所に行った方がいいです。私はそういう考えじゃないし、あんまりそういう教育は好きじゃないんです。もし誰かが、私の所に勉強したいと考えて、フルーティストになりたいっていうんだったら、私が”練習してるのか”なんてお父さんみたいな事を言う必要はないし、それは私の役目ではないです。他の先生は違う風に考える方もいるでしょうが、私はそう考えます。

そうですね、哲学というか・・・僕はとても”音”を大事にしたいって思っているんです。フルーティストだろうと、他の楽器の音楽家だろうと、音楽は、最初に人々が聞くのは”音”なんだって思うんです。

お喋り笛吹き(以下:笛):そうですね。私もそう思います。

M:沢山音を吹いたって音が興味深くなかったら、誰も聞いてくれない。もう最初から”音”に何かがないといけないと思うんです。結構多くの人が気づいてないように思いますが。


笛:そうですね〜。私は、テクニックの面を聞こうとするのは・・

M:(奏者が)下手な時!

笛:あはは。そうですね。でもそうじゃなくて、テクニック面を聞こうとするのは、フルートという楽器をよく知っている人かなと。


M:そう。もちろん教師として、間違えたり失敗したりしたら指摘するし、直すようにしつこく言うけれど、でもそれが一番大事な物ではないと思うんです。つまり僕が一番大事にしたい”哲学”は、音の中にある魔法や色、幅の広いニュアンス、pp ff。。。全部がmfみたいな演奏は退屈だから好きじゃない。
それで私が思うのは、沢山の教師がいつもいつも、僕の経験からそう思うようになったのだけれど、何でもエクセサイズとかから学ばせようとするんです。ヴィヴラートとか、音色とか、フレージングというのは無意識に音楽から来るんですよ。そのためのエクセサイズはもちろん沢山あります。それはもちろん分かります。でもそういうのはやはり音楽から来る物であると思うんです。

それからもう一つ私が大事にしている哲学に、”模倣”です。私が思うに、真似をする事で、無意識のうちに出来る事が沢山あると思うんです。私はレッスンで沢山吹きます。間違えちゃったり、曲を知らなくても。私はそれが大事だと思うんです。

私は昔ゴールウェイズが大好きだった時アルゲリッチとの、例えばフランクソナタとか、プロコフィエフとか沢山聞きましたよ。私にとっては新しい物で、本当に何度も聞いて沢山の事を学びました。エクセサイズからは全て学ぶ事は出来ないと思いますね。


笛:そうですね。日本の伝統音楽って耳から学ぶんですよ。箏の人が言っていました。彼女の御師匠は何も言わないそうです。とにかく弾いて、それを真似する。言葉による

M: 説明がないんですね。

笛:そうです。耳を発達させるんです。聞く力を発達させる。


M: 私は気づいたんですよ。沢山の先生が、アナリーズしたり、説明をスゴくしている。細かい点まで、和声とか対位とか・・・もちろんそれも大事なんですよ。でも、それで演奏してるのを聞くと、すごくツマラナイ(笑)それで、そっか彼らは頭では理解してるけど感情面ではどうなのかなって。
ほら今だってエリザベート王妃国際コンクールあるでしょ。それで勝っている人は、技術だけじゃなくて、何かどこかに魔法があるんですよ。分析と技術だけじゃない。これは沢山の音楽家の問題ですね。

笛:そうですね。


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今年は皆さんにとってどのような年でしたでしょうか?楽しい時を過ごされた方、辛い時を過ごされた方、何となく過ごされた方、色々の事と思います。
今年の全てが、来年になれば去年の話。一年の変わり目って、やはり何か気分が一新して良い気がします。全てが過去。素晴らしい!

お喋り笛吹きの2010年は、友人曰く、”お喋り笛吹きの年”らしいですから。そこに期待をかけつつ、より精進して行きたいと思っています。

皆さんにとっても、良い年末年始となりますよう。
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インタビューその3はこちらから


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posted by お喋り笛吹き at 05:27| Comment(0) | インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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