♪お喋り笛吹きによるフルートブログ♪
「フルートを始めよう!楽しもう!極めよう!」

2005年07月31日

ニース夏季音楽講習会

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今度で三回目のニースの講習会に行ってきた。

この講習会の一番のポイントは「高い」。受講費も高めだし、 宿舎はただの学校の寮で、朝食も昼食もショボイ割に高い。そして何より申込金が高い。それでも日本の機関を通して頼むと20万円とかに羽上るのでそれに比べたら断然安い。そして地中海沿いの歩くだけで楽しくなってしまうラテン地域には欠かせない「テキトーさ」が、 講習会運営にも反映するので、高い割りには。。。というのが、例年の定評だった。
しかしニース。ベルギーでの悲しく暗い天気一年を過ごした後は、やはりこの地中海の明るい空気にどうしても惹かれてしまい、ナケナシのお金をうっちゃって毎年参加してしまったのだった。


しかし態々高いお金を払ってただ浮れに行ったわけではない。レッスンである。私のつきたかったヴァンサン・リュカ氏という、パリ管弦楽団のフルーティストで、パリ国立高等音楽院と、パリ地方(?)音楽院で教えている。彼はこの講習会で毎年二期間教えていて、二度の経験から一期には受講生が少ない事を悟った。少しでも元値を取るには一期がお勧め。
もう一つ彼のお勧め講習会は、チロル地方での講習会で、そっちの方が運営も充実しているらしいのだけれど、夏なのに長袖や上着を着る事が多いベルギーから、さらにセーターを着るために山の中に行く事が躊躇され結局私はニースなのだった。

今年はニースも少し良い運営で、クラスの雰囲気も良く、11 時半就寝6時半起床という素晴らしく規則正しい生活をし、美しい地中海を背に、ほとんどレッスンか練習かバス待ちという身のある日々を送った。
私が言うのも変だけれど、リュカ氏は3年前に始めてレッスンを受けた時より、教え方が上手になっているような気がするのだった。彼は毎年「あ〜僕の英語は本当に酷い。恥だ。 恥だ。」と言っているのだけれど、特に変化はなく相変わらずフランス英語なのだった。私は仏語が分かるからいいけど、英文に仏単語も混ぜてしまうので、仏語が分からなかったら分からないんじゃないか?と思うのであった。

それでも アメリカ人の子は先生に「IUnderstand you, Don't worry」 と元気付けていた。先生は感動し「君はいいアメリカ人だ。アメリカ人は、"万国の人が英語を話す"と言って、理解する努力をしない事が多い。何てうぬぼれだ!全員が話せるわけじゃない!君は本当にいいアメリカ人だ。」としきりに言っていたが、日本では「フランス人は気位が高くて、 英語で話しかけてもフランス語で答える。フランス語しか話さない。」と言われているという事を、きっと彼は知らない。

この先生はものすごく基礎練を大事にする。朝二時間団体基礎レッスン。
以前ピアノの子に「管楽器ってどうしてずっとそんなに音階とか練習しているの?」と聴かれた事がある。 ピアノだと、ある程度のレベルでもうやらなくなるみたいな事を言っていた。でも管楽器だとコンセルバトワール でも、プロのオジサンとかでも基礎練習していたりする。ポイントは直ぐに曲で使えるように、非常に丁寧に音楽的にやる事なのだが、管楽器は指が決まっているので、指が動きをしっかり覚えていた方が曲で有利だし、さらう音符が少ないから時間があるからかな。
何より指と舌と指と息の支えと唇がしっかり合わないと駄目で、そういう目に見えない細かい作業はマメにやっておいた方が、断然有利だから??とにかく管楽器は基礎練好きな先生が多い。 色々バージョンがあって全部やると一時間掛かったりするけれど、先生は「僕はこれを大体30分〜40分位でやるわけ」と言っていて、暗譜でガンガン吹いていたので、まだまだ基礎練現役。

リュカ氏はオーケストラで吹いているので、音程にも非常に煩かった。期間中演奏会で私達でフルートアンサンブルを吹いたのだけれ ど音程悪かったから、結構何度も注意された。


講習会半ばにニースの隣町、Ville franchesur mer(ヴィル フロンシュ シュール メール)という、海の真上にある町という意味の町で、先生の演奏会があった。ニースから車で15分ほど。その道のりには大豪邸がいくつもあり、岸壁沿いから見える海は本当に美しい。ここにも海水浴場があって ニースより小さめで、水は相変わらず美しくて素晴らしかっ た。演奏会はシタデルの中の野外演奏会。フルートは野外はきついのだけれど、先生はそんな事を感じさせない見事な演奏だった。私は彼の音が好き。ベルギーの師匠のマルクと打って変って非常に軽やか。彼いわく"基礎練の効果"なんだそうだ。
 

夏のニースは何故か幸せな気分にさせられる。レストランは特に美味しくなく、偶に物凄く不味くて高いし、講習会が主で遊べないし。それでも南仏効果ってやつで(そんなのあるんだろうか)、私も幸せで皆も幸せそうだった。仏語でいう、C'est gai(セ ゲ= 陽気だ)って感じなのである。 南仏効果はフルートにも影響し、私はとっても上手く吹けていたし、先生もご機嫌にえらく誉めてくれたので、益々幸せだった。  

ベルギーに帰ってきて、天気と共に一気に沈下である。
 

私はもう講習会では年長さん。周りが皆若くピチピチに見 える。私はもう後もお金もないから、最後の足掻きで先生の 一言一音を漏らさず聴いてやるって感じだったのだけれど、 私のこの「必死さ」は「払った分は、取り戻してやる」的であり、同じ用に一言一音漏らさず聴いていても若い子のそれには「フルートへの真なる希望と情熱」と「先生への憧れ」が強く出ていた(私にもあるんだけど)し、どこか「余裕・ キャピキャピ」なのだった。

国際講習会はやっぱり楽しい。 色々な国の人が来ていてそれだけで楽しいし、集中的にレッスンを受けるのが楽しい。しかし経済的に私はもう講習会は行かれないだろうなぁと、冷静に思ったのだった。さらば学生の日々。
私の彼が講習会の終わりごろに遊びに来て「いつか、ブリ ュッセルで、こういう国際講習会を開くんだ」と言っていた。 まぁ早くて5年後?彼も今の所アシスタントでしかないし、 私なんて何でもないし(^^; お互いちょっと出世したら、 有名所招いて是非開きたいものだ!!

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タグ:留学記2005
posted by お喋り笛吹き at 00:00| Comment(0) | 留学記(03−06年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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