♪お喋り笛吹きによるフルートブログ♪
「フルートを始めよう!楽しもう!極めよう!」

2007年02月23日

教職

去年度から取っている教職、今年は実習の年。日本の教育実習とはまたちょっと違って、アカデミーと呼ばれる音楽学校にレッスンをしに行き、教職科の専攻科目の先生、実習先のアカデミーの先生、それからたまに教育原理&心理学の講義の先生が審判を下しながらの実習。

実習は10回で、毎回その前の週に見学をしておくので、中々移動時間に時間を取られるので面倒。こっちは交通機関がブリュッセル外に出てしまうと大変充実していないので、電車を30分待つなんてこともざら。旦那様がとても立派な運転手になってくれていた。

まず第一回目の実習。ボロボロのケチョンケチョンのメタメタに打ちのめされた。2人の審査員にジーッと見られながらレッスンするのだから、汗ばかり出て言葉が出ないのは当然としても、とにかくレッスン終了後、メタメタのケチョンケチョンのギッタギタの串刺しにされて、こんなに串刺しにされたのは、一体何年ぶりだろう?と途方に暮れてしまった。途方に暮れたのも久しぶりだ。

そもそもメッタ刺しの原因は、私がレッスンの準備なる物をきちんとしなかったからなのだけれど、このレッスンの準備と呼ばれる紙は、そんな「準備」なんて甘いものではなかったのだ。何となく日本語に直訳すると「レッスンの準備」だったので、「は〜い」と甘あまのサラサラ手書きで書いていったら、皆プリントアウトの3枚組み。 ビックリしても時既に遅しで、一回目はとにかくケチョンケチョンのメタメタのコテンコテンだった。

実習前に計画表を作るのは思えば当たり前の話なので、せめてこの「レッスンの準備」を「実習計画表」位に頭の中で訳していれば、重みが違ったのだけれど、何しろなんというか、この実習を通して一番学んだのは、 語学の壁とは言葉の壁じゃなくて、常識の壁なんじゃなかろうか???と言うことなのだった。意外と人間って早いうちから、「それが当たり前ジャン」的に物事を考えるようになるっていうか・・・。まぁよっぽど小さいうちは違うのかもしれないけど。

言葉の裏にある「裏読み」というのは、日本に限らず何処にでもあり、裏読みとはその国の常識や価値観からやってくる。

教わり方も教え方も同じで、よく外国人のマスタークラスを受けると、「そんな風に考えた事もなかった!」と新鮮な刺激を受けることが多いけれど、それも然りで基本的に教わり方が違う!

何が違うんじゃいというのを語り出したら、このメルマガを今日中に読みきれなくなってしまう位あるのだけれど、とにかく違うのであった。違うから留学する価値もあるものなのだろうけれど、留学6年目にしてのカルチャーショック第二段。

とにかく最初の頃はベルギー人の求めている内容が理解出来ず、というか、理解しているんだけど「融通が利かず」、前半のスタージュは、ひたすらケチョンケチョンのチョキンチョキンに切られまくれっぱなし。

あげく今年から、「創造性のある授業のために」のような講義がなんとなんと、40時間も追加され、前期は月曜午前・水曜午前・金曜午前〜午後2時半まで教室に缶詰・・・。あげくあげく、各曜日、先生が別の為、皆それぞれ自由に宿題を出す始末。私は今生徒が12人いるので、教えるのも含めると、もう大変な事になっていて、この2ヶ月間、一体何回(T T)(泣)のマークを書いた事か・・・・。フルートよりもパソコンと友達になってしまい、慢性肩こりになるは、首はボキボキ鳴るは、日本から持ってきた温湿布がドンドン消費された。

私はパソコンのキーボードはかなり早撃ちなのだけれど、日本語についで、フランス語キーボード(英語と配列が違う)の早撃ちがかなりマスターされつつある。これだけなら、フランス大使館に勤める人にも負けないのではないだろうか・・・(文章が正しいかどうかは別問題)。

教職科の専科の先生は、日本で有名なフルーティストの高木綾子さんの最初?なのか知らないけど、とにかく彼女の元先生で、結構子供から若手への指導には定評もあり、自信もある人なので、中々拘りが強く、中々要求が高いというか、決してOKを出さないというか。一体どうしたら良いんだ〜〜っって感じで、日記に(TT)。
5時間かけて作った計画表を、義妹にマッカッカ(スペルミスから、「意味不明」と言われたものまで)に直された時は、(TT)マークにも気合が入る。愛用率過去最多の「(TT)泣」だったのだ。

とりあえず自分の生徒にも言われた事を応用しようと思って、毎週生徒の分も計画表作っていたので、「計画表作り。ソレが私の一週間」状態。ホント、この2ヶ月間教える事しか考えてなかった。まぁ長くなるだろう教える人生、こういう期間が2ヶ月位あっても良いのだろう。・・・・と落ち着いてみると、そう思うのだった。

とある日本人の作曲家の人からお話を聞いて、なるほど日本とヨーロッパの教育はやっぱり全然違うのかもしれないとつくづく感じた。留学生としてやってくると、違う事がある意味当たり前だから、それを受け入れる事も前提でやっているわけだけれど、彼らが教わっている方法と、私が教わってきた方法はホント違うのだ。それが面白いから留学してくるのだろうけれど。

私が「1192作ろう鎌倉幕府!」と叫んでも、彼らは「なんでイイクニ作ろうと思ったの、鎌倉幕府?」という、日本の教育制度からしたら、とてつもなく見当違いな発想をしてもおかしくない。

そんな事が音楽教育でも言えていて、私達にしてみたら当たり前でも向こうにしてみたら当たり前じゃなくて、彼らにしてみたら当たり前でも私にしてみたら、なるほど〜〜って事がある。その「当たり前」な内容に対応が出来るまでにやたら時間がかかった。そのうち、段々と要領が分かってきて、泣きマークの数も減り、なんとか現在までに8回の実習を終えたのだった。

この2ヶ月間色々と教える事についていろいろな方と語ったりして、私の教える事っていう仕事への興味も前より一層沸いて来た。とても興味深い仕事だと思う。ナーナーにやろうと思えば出来るのだろうけれど、ホントきちんとやろうと思ったら、そりゃ〜大変な仕事です。色々な意味で。




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posted by お喋り笛吹き at 00:00| Comment(0) | ベルギー生活編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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