♪お喋り笛吹きによるフルートブログ♪
「フルートを始めよう!楽しもう!極めよう!」

2014年06月14日

「プロに無償で仕事依頼」を受けて考える。

どうしてプロに無償で仕事依頼しちゃダメなのか - 原価のある、時間という記事を友人がSNSサイトにアップしていたので、読んでしまいました。このタイトルにフとクリックしたくなるのは、アート系だけでなくて、技術職人さんなどもそうかな〜と思いましたが、弁護士さんなども経験あったりと、意外と多いのですね〜。何回かに分けて書くのも何な話題なので一記事に書いてしまいますが、長いです。

この記事の発端は「大阪市天王寺区役所が「デザインの力で、行政を変える!!」をキーワードに広報デザイナーを募集するも、区ホームページ・広報紙等にて名前を紹介する代わりに"無償で"制作することが条件」ということかららしいです。

上記のリンク記事の中で、「アーティストは物を売る代わりに、自分の技術と費やす時間を売って生活の糧にしている」という話の流れから、

"技術"を無理やりモノに置き換えて例えると、八百屋さんに「このリンゴ、タダでちょうだい」とか、「今日の買い物分、全部タダにして」と言っているようなものです。場合によっては、「数日分の買い物をタダにして」位のこともあるかも。

とありました。分かりやすい。確かにリンゴを無料で持ってったら万引きと気付く。アーティストに無料でお願いとはつまりはそういうことなのよという説明でした。

私もボランティアで演奏してくれる人を探してるからと誘われた事があります。それはある企業連(絶対私より稼ぎが良いであろう人々の)新年会で、「パーティーBGMをボランティアでやらせてあげると言われる意味が全く分からない!」「高級ワインとチーズを少しだけ減らして少しでも演奏者に回そうとかは考えない?」と、当時は射切り立ってましたが、きっとその人達は過去に無料で演奏して来てもらったという例があったから提案したのであって、悪気はなかったのだろうと思います。

恐らく所謂会社員や公務員というお給料制職業の人以外の、営業職や職人職の方々は、皆この「無料で」とか「安くお願い」とか・・・頼まれる経験はあるのでしょう。朝会社に行き(仕事をしたかろうと、したくなかろうと)仕事があり、仕事した分(サービス残業があるにせよ)会社からお金が入ってくる会社員と、自営業・職人はお金回りのシステムが違うので、こういう自営業事情は圧倒的多数のお給料制で働いている人には分かりにくい話なのかもなぁと、最近思うようになりました。でも分かって欲しい事(もらわないと困ること)だから、私達もきちんと言わなきゃいけないのかなと。

上記記事内には、無料奉仕を頼まれた側が、頼まれると「友達だからこそ断りにくい」「有償にしてとは言い出しにくい」とか書かれてますが、確かになぁ…と思います。先ほどの例に出された八百屋さんさえも、自営業の八百屋さんでは「これまけといて」と言われたりする事はあるかと思うのです。オマケしないとケチと言われたりとか?でもそのオマケの部分は本来なら八百屋さんの生活費に繋がる部分で、それで生活してるわけだから、一見気前の良い八百屋さんは案外おまけ前提の値段にしてあったりして??? 生活費は皆必要ですからね。
同業者との兼ね合い事情もあります。以前に着付けの方の記事で、やはり「割引値で」着付けを頼まれて、仕方なく請け負った所、その後「あの◯○さんでさえこの値段でやって下さってるのですよ」と領収書を悪用されて、他の後輩達に迷惑をかけたと書かれていました。つまり一回幾らの商売って既に割り引きの時点で、色々考えることがある…。

「安く買えた方が嬉しい。無料は嬉しい。」というのは、私も消費者だから分かるし、親しい人には気持ち安く・・とか、時には無料で・・・という事は提供者側の方にもあると思います。一概にこう!とは言えないのが難しい所。決まりを作ればスッキリする分、昔ながらの人情面はなくなってしまう気がするし・・・でも昔は所謂企業や会社で働く人の方が圧倒的に少なかったから、お互い分かってて成り立ったのかもしれませんね。でも、要するにそれを八百屋で値切る時に、このオマケの分でこのオヤジさんは明日コーヒー1杯飲めるのかも・・・位に思うだけでもかなり違うような気もします。受け取り側がそれを当たり前と思ってる様子か、そうでないか…と言うだけでかなり違うかもしれない。代わりにコーヒー券をあげるというのも、またそれはそれで交流が生まれて楽しいかも。個人的にはそういうの嫌いじゃないんです。まぁどの程度八百屋のオジサンと親しいかにもよるし…やっぱり一概には言えない(^^;

八百屋のオジサンはともかくも、自分の経験からも、上記の市の「無償プロデザイナー募集」の記事の話を聞いても特に驚きませんでした。更に言えば実際この手の話は結構あると思います。確かに公共の場での大きいイベントは宣伝になり、かりにその事自体が無料奉仕でも、(時間と労力の)投資として、有益と考えるアーティストは居ると思います。ただ市が「デザインの力で、行政を変える!!」と力強いスローガンを打ち出しつつも、ほんの一円の予算も割く気ナイですという考えが切ないなとは思いました。そして、宣伝効果と投資のバランスを真剣に考えるのは、アーティスト本人、マネージメント、イベント主催者などしてる人位で、一般の人はそこまで深く考えないから、あまり公けに無料をアピールされると、ちょっと仕事がある段階なら躊躇しますね。その後の連鎖が怖い。ギャラのお話などは芸能人とかゴシップでガンガン出てきますが、イベント規模によって払える額も違ってきますし、実際には声高らかには言わないです普通(こと、ボランティアに近い場合)。

でもきっと上に書いた理由から、公務員の人達にはフリーランスアーティストの事情など、まぁ想像し難かったのだろうなぁ・・・と。などと考えていた所に、ある方のホームページに、その噂の募集要項の当初の内容があがっていました。

1.業務内容

以下の項目のいずれか、または両方も可。
・天王寺区役所が実施する事業のポスター・チラシのデザイン案作成
・天王寺区役所が作成するポスター・チラシ・ホームページレイアウトに対してのデザイン面でのアドバイス

[中略]

4.応募条件

・デザインにかかる実務経験をお持ちの方
・デザインにかかる業務を行っている法人(デザイン学校等も含む)
・美術学校または専門学校等でデザインについての知識を学んでいる学生

5.報酬

なし

最後に、え?ってなるオチです。

一気に、こりゃ怒りも買うわなぁ〜と思いました。これ書き方の問題も多いにあると思います。この「なし」という一言に込められる「当たり前だろ」感。その前の一定条件(経験がなきゃダメだとかetc.)を突き付け「アマチュアなんてお断りよ!」と高飛車っておきながらの、最後の一言。素晴らしい、さすが…。これを読んだ読み手がどう思うかという事は一切考えられてるようには思えず、どう好意的に読んでも、アーティスト事情の理解云々の前に、デザイナー業に対する全面的NOリスペクトが感じられますね。
この気の使い様のなさは、「市」が率先してプロのアーティストの無料使用を推奨してると問題視されても仕方ない。とにかく「無名アーティスト」は私達が宣伝してあげるだけで感謝するはず!という考え以外はなかったのだろうでしょうが、結局一番「怒りの琴線」に触れるのは、尊重されてる感があるか無いか・・・な気がしますね。

私はその昔とある方に「結局エンターテイメントってそういう世界だよね。成功すれば異常な程に崇められ法外な値段が稼げて、そうでなければ全然稼げない。雲泥の差。」と言われて、なんか妙に納得してしまいました。そういう世界に自ら入ったんだし、仕方ないのか。

結局皆大変だからこういう風にニュースになる前に「いつか見返りがあるかも」と思って現状を受け入れることはあると思います。それで何だか分からないオジサンとかに「無料でやってやって、皆が驚くような感動を呼んで、やっぱりプロは違うって思わせれば良いんだ!それ位の勢いで行ってみろ!」とか説教され。そんな簡単に怒涛の感動を起こせるようなら苦労しないがな…と思いつつ、結局それ位しか抵抗手段がないみたいな。

それにしても、意外な所でボランティア。ヨーロッパはそういう所はありますが、意外と気持ちよく「オマケと感謝の意」が上手く両立出来てる事が多いかな?と思います。無理な時はNOとハッキリ断れる性質からも来ているのかもしれないし、キリスト教の「隣人のために」精神からかもしれない。でもGiveばっかりだと(GIVEばっかり要求されると)段々無理が出てくるのは間違いないです。所詮人間は天使ではないので。

そんな事を考えながら読んでました。

元記事についていたリンク「好きな人に翻訳断られました」プロの翻訳家に幾度も無料で翻訳をお願いし、「ご依頼は翻訳会社を経由して下さい」と言われるも、知り合いにお金を要求するのはマナー違反と主張する方の相談が炎上

これもある意味面白いのでお暇な人は是非。あまりに有り得ない見解の投稿でヤラセなんじゃないか?と思いました(笑)でもさすがに、反対意見が多くて安心しました(^^;御本人は英語が全く分からないと言いつつ、「私だったら、喜んでチャチャっと訳します」と言ってる辺りが憎いですね。出来ないことを言わないように。でもこの人はきっと変な人。

ではでは白黒とハッキリ言える話題でもないので(この最後の翻訳の人は完全に白黒言えますが)、この辺で(十分長かったですね)


応援お願いします♪


posted by お喋り笛吹き at 18:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑談:井戸端編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/399452295
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。