♪お喋り笛吹きによるフルートブログ♪
「フルートを始めよう!楽しもう!極めよう!」

2015年01月16日

シャルリ・エブドの事件〜

先週のパリ新聞社の襲撃事件、そして続く警察官殺傷事件、二箇所での人質立て篭り事件…一連の事件の後の、フランス戦後最大規模のデモ。一週間で随分と色んなことがあり、そして昨日は、ベルギーのヴェルヴィエというリエージュに近い小さな街でもテロリストアジト突撃がありました。今のところ情報はまだ交錯してるようですが…9.11の時や、マドリッドでの時もブリュッセルで逮捕者が出たと思うので…あまり驚きはしませんが。ヴェルヴィエという田舎町だったのはちょっと驚きました。

「表現の自由を守れ」という声と、「表現の自由はどこまで許されるのか」という声と…この1点に絞って討論するというような雰囲気もないまま、というより、まだ色んな論点が入り乱れている印象を受けます。フランスの大臣は「フランスでは宗教も笑いのネタにしても良い」と言っていました。ローマ教皇は「ある程度のレスペクトを持つのは当然」と言っていました。
ただ恐らくテロリストにとっては、そんなことはどうでも良い事で、所詮口実であろうということです。モハメッドを馬鹿にしたことが許せないという怒りを持ったムスリムは多くいたとしても、「殺してやれ」までは普通は行かない。そういった利用出来る出来事があったから攻撃の対象になってしまったのであり、この風刺画がなかったら何も起きなかったかといえば、そうではないだろうと思うので、「表現の自由」という問題と、「アンチテロ、アンチイスラム過激派」の話は別のことだと思います。

戦後最大規模のデモではユーロ各国首脳が参加して、更にはネタニヤフや、アッバス首相まで参加するという…メディアだけ見てると完全に政治絡んできてる感じのデモになってますが、実際参加された方のレポを読んでみると、「表現の自由がどこまで許されるのか」ということはさて置いて、テロという手段に反対、ジハードに反対、人種偏見に反対、イスラム教偏見に反対、民族の対立に反対ということで参加した人達も沢山いたようです。

「私はシャルリ」というキャッチフレーズが誕生したのもあり、一歩引いて見てる感じです。キャッチフレーズとか「欲しがりません、勝つまでは」じゃないけど、集団心理で思考を止めてしまう要素の一つだし、何となくそのまま政治に利用されて行ってしまうのでは…と思ったりして。

フランスは特に革命やら色々通り過ぎて、政教分離が進み、西洋文化圏は全体的に「宗教的であることは過去のものであり、遅れてる生き方、規律を守るなど自由のない可哀想な生き方」という目線があるように常々感じます。「本当に素敵な生き方というのものを私達が教えてあげよう」というちょっと御節介なオバちゃんみたいな上から目線は否めない。だからそれがイスラム圏の人の鼻に付く…と言われれば、分からないでもないのです、その気持ち。

私の感覚からすると、他文化の背景を理解する事なく、彼らが尊重するものをコケにして「これはユーモアですから」とか言う方が太々しく感じてしまいますが、一方でフランス人にとってモハメッドを笑うというのは、自分達のイデオロギーの主張でもあると思うのです。フランス人にとって「自由」「平等」は輸入品ではなく、自分達で勝ち取って来たものという自負があり、「表現の自由」は侵されてはならない神聖な領域…とも言える。イスラム教徒にとってはまず宗教の規律が一番正しくて、フランス人にとっては自分達のイデオロギーが一番正しいので、一番vs一番はそう簡単には解決しなさそう。

それとは別に、今回の大きな反応は、イスラム諸国からの移民問題に嫌気がさしていて、今回の事件以前からの沸々としていたものが爆発した的な物を感じます。友人の話を聞いていてもそう思います。「私達は彼らを(国に)受け入れたのに、彼らは私達の文化・風習何一つ受け入れようとせず、社会保障制度だけ良いように利用したせいで法律はどんどん変わって今では生粋のフランス人が社会保障制度を受けられなくなった。教育も全く行われず、治安は悪くなる一方。」と溜まってた事を吐き出すように言ってました。そこにベルギー人が反応して「受け入れるって言ったって、移民がありつく仕事はフランス人がしたくないような仕事で住居環境は最悪じゃん」って言ってました。実際、サルコジが移民制限を打ち出してた時は「移民は必要!家政婦とか掃除夫とか私達には必要なのよ!」って普通に言ってた人もいたし…。けど、フランス人友人が言いたい事も、実際生活していく上で分かるんですよね…私の払った税金は彼らの失業保険(そもそも働く気ナシ)に使われて行くという不満。

ただイスラム国というテロ組織は話がちょっと別で…西洋から相当の数の若者が戦闘兵としてシリアに向かってるようですね。大体が社会に馴染めてない、社会で不当な扱いを受けていると思う思春期〜青年期の若者らしいですが。BCCかなんかで、まずは国内のその問題を解決すべきだって言ってる方がいました。根は深い問題だと思うのですが。。。

ただここでイスラム過激派VS・・・ならまだ良いですが、イスラムVS西洋という形になってしまうと、それこそ思うがままな気も。

今の世の中、どこにいても危険と隣り合わせそうだなぁ。毎日平和を祈りましょう。


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posted by お喋り笛吹き at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ベルギー生活編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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